睡眠ポリグラフ検査が診断と治療に必要な睡眠障害を主な対象としているのが特徴で、その診療体制が充実しております。
主に睡眠時無呼吸症候群ですが、ナルコレプシーなどの中枢性過眠症、レム睡眠行動障害、周期性四肢運動障害などの睡眠障害も対象としております。
不眠症や神経症、うつ病などによる睡眠障害でお困りの方には、小石川東京病院(電話:03-6912-2039)をご案内しております。
睡眠外来があり、入院治療ができる精神科専門病院です。
睡眠中に「いびき」をかき呼吸が止まると指摘されている、自覚的には寝つきは悪くないがグッスリ眠った感じ(熟睡感)がない、朝の目覚めがすっきりしない、昼間は眠気があり集中力・持続力が低下するなどの場合は睡眠時無呼吸症候群と思われます。 高血圧・不整脈・狭心症・脳梗塞などの原因となる呼吸性睡眠障害です。
中高年の太った男性に多い病気です。しかし肥満がなくても、顎が小さい人、下顎が後退している人、扁桃腺が大きい人などにも起こります。非常に多い病気で、わが国には睡眠時無呼吸症候群の患者さんが200万人から300万人はいます。当クリニックは受診患者さんの9割が睡眠時無呼吸症候群で、その診療が特に充実しています。
夜はよく眠れ睡眠不足はないにもかかわらず、昼間は眠気が強い、仕事中に居眠りをする、 眠ってはいけない場面でも耐え難い眠気に襲われる、などの症状が長期間続いている場合は過眠症と思われます。過眠症にはさまざまな種類があります。
- 昼間の眠気のほか、笑ったり得意になったりしたとき瞬間的に体の力が抜ける症状(脱力発作)がある場合は、ナルコレプシーと思われます。寝入り際に現実感のある鮮明な夢をみて、金縛り状態になることもあります。
- 夜は熟睡できるのに朝の目覚めが悪く、昼間は眠くなり、昼寝の後も爽快感がなく、「ぼんやり感」や「だるさ」が長く残る場合は、特発性過眠症の疑いがあります。
- そのほかに典型的なナルコレプシーとも特発性過眠症ともいえない中枢性過眠症も数多くあります。
周期性四肢運動障害は睡眠中に下肢がピックピックと短い痙攣を繰り返すため眠りを妨げ、不眠や昼間の眠気を起こします。自分では気づかないのが普通で、終夜睡眠ポリグラフ検査で診断がつくことが多い睡眠障害です。
むずむず脚症候群は、寝る前になると下肢に「むずむず感」「虫が這うような感じ」「チクチクする」などの不快な感覚が起こり、下肢を動かすと軽くなるのが特徴です。このため入眠が困難になります。周期性四肢運動障害とむずむず脚症候群は合併することが少なくありません。
睡眠中に大声で寝言をいう、叫び声を上げる、手足をバタバタさせる、起き上がる、などの異常行動があり、目が覚めると夢に左右されて行動していたと気づく睡眠障害です。